光合成ユビキティ あらゆる地球環境で光合成を可能とする超分子構造制御

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領域概要

領域全体

光合成生物は、熱帯から極地まで地球上のあらゆる環境に進出しています。このような地球上の「どこでも光合成を行う能力(= 光合成ユビキティ)」を可能としたのは、刻々と変化する過酷な光条件に対応する光合成超分子の環境適応であると考えられます。本領域は光合成の環境適応原理の理解を目的とし、A01からA07までの計画研究と、今後参画予定の公募研究、領域の連携をサポートする総括班が密に連携し、研究に取り組みます。

異なる時空間スケールで起こる光合成超分子の環境応答を理解するために、①クライオ電子顕微鏡構造解析・NMR・高速AFM・分子科学計算等による構造可視化技術(=観る技術)、②電子伝達・エネルギー移動・質量分析といった光合成機能に関する解析技術(=測る技術)、③比較ゲノム解析・構造予測・機械学習等による情報解析技術(=繋ぐ技術)を専門とする研究者を配置した計画研究( A01 ~A07)を推進します。これらの技術を持つ研究者が班内および班間で密に連携し、多様な光合成超分子を“観て、測って、繋ぐ”ことで、光合成ユビキティの解明を目指します。

総括班

総括班は、本領域の運営を強力にバックアップします。総括班は、年2回開催予定の領域会議を開催し、領域全体の研究方針の策定や、研究項目間の情報交換、異分野の研究者間の連携を促進します。また、研究材料や手法に関する細かなノウハウを伝授する「領域内留学」、専門家が様々な研究手法をガイドする「コンシェルジュ体制」、オンライン上での論文執筆助言を行う「クラウド論文作成道場」等の新しい取り組みを通じ、領域が目指す多階層・多次元の融合研究を推進します。
総括班には、本領域提案の基盤となった構造生物学,植物生理学,植物生化学の各研究分野から、難波啓一氏(大阪大)、高橋裕一郎氏(岡山大)、長谷俊治氏(蛋白質奨励会)をアドバイザーとして迎え、専門的な助言を受けます。また、本領域の円滑な運営のために、西村いくこ氏(京都大)、東山哲也氏(東京大)、中村春木氏(大阪大) を評価委員として迎え、領域への期待や課題について意見をいただきます。さらに、広報活動支援のための専門家集団であるコミュニケーションユニットOQ(森美樹氏、寺嶋章之氏、詫摩雅子氏)にも参画いただき、SNSやホームページを通じて、研究関する情報を積極的に発信していきます。